カブキサン 「よく牧草地に置いてある白いものの中身はこれです。」
そう教えてくれながらワラを運ぶカブキさん。
こちらの男性はアルバイトの方だとか。
「ガコッ」
「ガコッ」ライト 「む?何の音だろ?」
音のする方へ行ってみると、どうやら馬小屋の後ろのお馬さんがバケツで遊んでいる音でした。
「ゴッ」「ゴッ」ライト 「君はまだそれやってるのか。」
女の子 「写真撮りに来たの?」
ふと、最初に事務所で合った女の子がやってきました。
ライト 「天気が良いから、色々撮りたいと思ってね。」
ライト 「この子、さっきから鉄の棒かじってるんだけど、歯磨きみたいな感じなのかな?」
女の子 「たぶん気持ちいいんじゃない?」
ライト 「なんか、ゴッゴッって音がするけど、大丈夫かな。これかじってる音かな。」
女の子 「それは喉から出てる音だよ。いつもだよ。」
ライト 「へぇ。詳しいね。あれ、今日は学校とかは?」
女の子 「今日は具合悪くて休んだんだ。」
ライト 「そっか。大丈夫?」
女の子 「ちょっと良くなったよ。行きたいところ、案内するよ!」
ライト 「じゃあ、キサキタ君のいる場所!」
女の子 「こっちだよ!」
恐らくここで働いているであろう人の子に案内してもらいます。
女の子 「この子がキサキタだよ!」
ライト 「おお!ここにいたのか、キサキタ君!」
彼は、七時雨マウンテントレイルフェスの時にご当地ヒーロー、ハチマンタイラーをその背に乗せて、選手達を誘導したお馬さんなのです!
女の子 「この子はね、牧場の中でも一番人懐っこいんだよ。」
ライト 「うんうん」
女の子 「他に行きたいところは?」
ライト 「ホワイトアスパラを育ててるところ見たいなぁ。」
女の子 「マッシュルームは場所わかるけど、ホワイトアスパラは見たことないの。」
女の子 「そうだ、こっちにはおばあさんがいるんだよ!」
ライト 「え!この馬っておばあさんだったの!」
女の子 「そうだよ。あ、外れてる。」
そう言うとくつわを付ける女の子。
女の子 「コイツはドンって言うんだよ。鈍臭いからドン。」
ライト 「へぇ、鈍臭いんだ。」
ポジがいる場所に戻ってきました。
女の子 「そうだ、面白いところ案内するよ!」
そう言うと自転車に乗って走り出します。
その後を走って追いかける俺。
女の子 「ここだよ。ここね、水が流れてるの。」
ライト 「ホントだ!こんな所に水の流れがあったとは!」
女の子 「ユキナね、妹とここ来て茶色いの取ったりするんだよ。」
ライト 「へぇ。(ユキナちゃんて言うんだ)」
ユキナチャン 「これ、何で茶色いんだろう。」
ライト 「んー、水の中に鉄分が入ってて、酸化した化合物が土に付いてるのかなぁ。」
ユキナチャン 「・・・。この水、きれいだよね。」
ライト 「色は透明だよね。」
ユキナチャン 「何でこっちは茶色くないんだろう。」
ライト 「水の流れのせいかなぁ。この右側が本流で、左側へはチョロチョロとしか流れないから勢いのある本流の方に茶色いのが流れてたまって、チョロチョロの方には茶色いのが流れないのかも。」
こういう子供の疑問、ちゃんと答えてあげれるオトナにならなければ!俺もまだまだのようです・・・。
ユキナチャン 「これやろう。」
ライト 「おー、草で引っ張り合うやつね。やろう。」
何十年ぶりだろうか。
俺も子供の頃に家のまわりの草で同じような遊びをしたっけ。
なるべく太くて固そうな草を探して、相手の持つ草と絡ませて引っ張って、草が切れた方が負け。
こういう遊びの発想、オトナになっても必要だよなぁ。
ユキナチャン 「この草、たくさん見るけどなんだろう。」
ライト 「ああ、確かに見るね。う~ん、なんだろう。後で調べる為に写真撮っとくよ。」
ユキナチャン 「これも結構見るけど、何だかわからない。」
ライト 「ああ、見る!ケーキとかに乗ってるのに似てるけど。」
ユキナチャン 「ミント!でもちょっと違うなぁ。においしないし。」
ライト 「ホントだ、においしないね。じゃあ写真撮って後で調べる。」
ライト 「そう言えば、あっちにブルーベリーみたいな実があるの知ってる?」
ユキナチャン 「うん、あるよ!」
ユキナチャン 「これ!」
ライト 「それ、服に付けるとなかなか落ちないらしいから、気をつけてね。」
ユキナチャン 「これでふけば大丈夫!」
ユキナチャン 「これも何だろう。」
ライト 「むむっ、これも分からない・・・。写真撮っておこう。」
ライト 「植物とか好きなの?」
ユキナチャン 「うん。自然が好き。」
ライト 「へぇ、その年で自然が好きってすごいなぁ。学校は平笠小学校?」
ユキナチャン 「ううん、柏台だよ。」
ライト 「そうなんだ。ずっと八幡平に住んでるの?」
ユキナチャン 「ううん、生まれたのは小田原だよ。」
ライト 「そっか。小田原にはこんな景色なかったでしょ。」
ユキナチャン 「うん、だから楽しい!」
やっぱり都会に住んでいる人にはこの自然ってのは惹かれるものがあるんだなぁと思いつつ、
そんな話をしていると、遠くでカブキさんが手を振っていました。
ユキナチャン 「あ、お茶持ってきてくれたんだ!」
カブキサン 「ライトさん、お茶どうぞ。」
ライト 「あ、ありがとうございます。」
ライト 「今、この子に案内してもらってたんですけど、すごいですねぇ。馬も詳しいし、自然好きだし、将来有望ですねぇ。」
カブキサン 「そらそうですよ。
うちの子ですから。」
ライト 「(゚ロ゚;)エェッ!?」ライト 「カブキさんのお子さんだったの!?」
カブキサン 「知らんかったんですか!?」
ライト 「知らんかった!!だって、事務所で船橋さんって言ってたし、てっきりここで働いているアルバイトの人の子かと思ってましたよ!」
カブキサン 「うちの子です(。-∀-)」
ライト 「そりゃ馬にも詳しい訳だ。納得。」
ユキナチャン 「ホワイトアスパラ見たいって言ってたよ。」
カブキサン 「あ、ライトさん、まだ見たことなかったんですか?」
ライト 「ないです!」
カブキサン 「じゃあ行きましょう!」
カブキサン 「ここです。」
ユキナチャン 「ここだったんだぁ。」
ユキナチャン 「わぁ、すごい。」
ライト 「へぇ、こんな感じで育ててたんですね。」
カブキサン 「太いのはこの前収穫して食べちゃったので、小さいのしか残ってないですけど。」
カブキサン 「でも太いのって、最初の伸びる前から太いんですよね。」
ライト 「なるほど。」
カブキサン 「この下、馬ふん堆肥で、50度くらいあるんですけど、もっと熱い方がいいんですよね。」
ライト 「え!50度もあるんですか!」
カブキサン 「50度でも足りないんですよ。だから、使わなくなるハウスで温泉使ってできれば面白いんですけどね。」
ライト 「いいですねぇ。有効活用したいですね。」
カブキサン 「そうだ、馬に乗っていきます?」
ライト 「お!乗りたいです!」
カブキサン 「あ、でも今は人がいないんだった・・・。」
ライト 「いいですよ!また次来ますから!」
ライト 「今日はどうもありがとうございました。」
カブキサン 「いえいえ、また来てください。」
ということで、いかがだったでしょうか。
クラリー牧場での静かな一時をお届けいたしました。
ぜひみんなも遊びに行ってみてね!
お馬さんも癒してくれます♪
クラリー牧場の乗馬体験の様子はこちら
→
【八幡平の施設】 雨が降ってもOK!引馬体験 in クラリー牧場(2013年7月11日)オマケ。
牧場から出ようとすると、等間隔に並んでいるお馬さん達発見。
何かアテレコできそうな光景。
真ん中の馬 「おい、流行語大賞に じぇじぇじぇ が決まったらしいで!」
奥の馬 「・・・。」
手前の馬 「俺は来ると思ってたよ。だって響きすげーじゃん。じぇじぇじぇだぜ?初めて聞いた時は何事かと思ったもん。インパクトあるよあれは。」
奥の馬 「・・・。」
真ん中の馬 「でもなぁ。それで久慈以外でもじぇじぇじぇ付けてるのが悲しいわぁ。何でもじぇじぇじぇ言えばいいもんちゃうんちゃうん?」
奥の馬 「・・・。(言えない、あまちゃん見てなかったなんて言えない)」
てな感じで。
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